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不公平
2007-03-01 Thu 02:32
どうも、アルベルトです。
今日の日記は後輩にどうしても書いて下さいと頼まれたので文章にしました。

 
 
ある晴れた日のことだった。
俺は久し振りに空いた時間が出来たので溜まっていたDVDを見ていた。
すると携帯電話が着信を告げた。相手は後輩だった。
DVDを見ることに忙しかった俺は仕方なく電話に出る事にした。
電話に出てさっさと用件を聞いて続きを見たかった。
俺が電話に出るや否や後輩は焦った様子で口早に俺にこう言う。

『彼女が浮気をしてるんです!!どうか助けてください!!』

話を聞いてみるとどうやら本当に彼女が浮気をしているようだった。
後輩は真面目な奴なので一体何の不満があったのか良く分からないがコレは良くないな。
後輩カップルは俺がくっ付けたと言っても過言ではないので相談に乗ることにした。
しかし、今の状態ではあまりにも情報が少なすぎる。俺はもう少し話を聞くことにした。
話を要約すると一ヶ月ほど前に彼女と後輩の友人が手を繋いで歩いている所を
後輩が買い物の帰りに目撃したらしい。後輩は2人の後をついて行く事にした。
すると2人はなんとさも当たり前の様にホテルに入っていった。
普通の奴ならその場で怒りすぐさま説教する所なのだが後輩は変わった奴で
それから一ヶ月かけてどの位の頻度で会っていて何処で何をしているのかと言うのを
可能な限り調べていた。完全に言い逃れ出来ない様にするために。
自分と同じ運命を辿り始めた後輩を俺には見捨てる事が出来る筈も無く
俺は気が付けば後輩に何をして欲しいのか尋ねていた。

俺『で、お前は俺に何をして欲しいんだ?』
後輩『今度あいつらが会うときに特攻仕掛けます。ついて来て下さい。』
俺『別に良いけどいつ会うのかとか分かってんのか?』
後輩『任せてください。大体の見当はついてます。』
俺『分かった。何とか時間を作って行くわ。』

――そして数日後――

俺の電話が鳴る。ディスプレイが後輩からの着信だと教えてくれる。
どうやら今日、後輩が特攻を仕掛けるらしい。
電話を切った後、俺は服を着替え広島市を目指した。
広島市に到着、後輩と合流する。後輩に連れられ辺りを散策する。
すると本当に彼女の浮気現場に出くわす事に成功した。
確かに彼女は仲良さそうに腕を組んで歩いている。





・・・・(楽しそうに歩く2人を見る)






・・・・(後輩を見る)







すごく残念だ。







いやいや、勝ち目無いって。だってお前、相手はイケメンよ?
お前、普通じゃん。どっちかって言うと俺と同じくらい負け組みじゃん。
人間は神様を模して創られたとよく言われるが、

お前の存在は神様のイタズラとしか思えない。

しかもよく見てみろよ。相手は頭良さそうでしかもオシャレだ。
そして自分を見てみろ。見るからに何も考えてなさそうだし服装だって至って普通だ。
相手に致命的な落ち度が無い限りお前に勝ち目は無いだろう。
そしてその落ち度は地雷原でカバディをやって助かるくらい在り得ないだろう。

俺的にお前が彼女を取り戻すよりも
輪ゴムで北の将軍を暗殺した方が簡単だと思うんだ。


そう冷静に分析をしていると後輩が今にも死にそうな顔をしている。
仕方ないので後輩を元気付ける為に励ましの言葉を掛ける事にした。











『良い経験になってよかったな。』

後輩『俺がフラレる事を前提に話をしないで下さい。』









・・・・・・










『お前みたいなのがあんなに良い子と付き合えてたって事に感謝しないとな。』

後輩『割と本気で殺しますよ?』










口元は笑っているが目が笑ってない後輩に今にも殺されそうなので話を変える事にした。
前を歩く彼女の後ろを尾行しながらこれからどうするか話し合う。
普通に考えれば今にでも二人の所に言って話し合いをするべきなのだが、
後輩はこれ以上に無いタイミングで乱入してやると俺の話しを聞こうとしない。

それはそれで面白そうなので止めはしない。

しかし時間が経つごとに後輩の機嫌が悪くなっているのが見て分かる。
俺自身、後輩の気持ちが痛いほど分かるので何とかしてやりたいのだが
相手が動かないとその時が来るのをじっと待つしかどうしようもないのだ。
そんな矢先、前を歩く2人がご飯を食べに行くではないか。
丁度良いと思った俺は『メシでも食って一旦落ち着こう』と後輩をご飯に誘った。
そして店の中に入り2人からそう遠くない席に座った。
席に座ったにも関わらず俺たちは全く喋らない。
後輩は聞き耳を立て真剣に2人の会話を聞いている。

後輩『アルベルトさん、何かアイツら旅行に行こうとか計画してるみたいですよ。』
俺『そ、そうか。それは絶対に死守しないとな。』
後輩『俺も旅行行こうって誘ったんですよ。』
俺『そ、そうだったのか。』
後輩『だけどそう言うのはまだ早いって断られました。』
俺『そ、そうか。』
後輩『俺、もう彼女にどう接して良いのか分からなくなりましたよ。』
『俺は現在進行形でお前にどう接して良いか分からないよ。』

しばらくして2人が席を立つ。その姿はとても楽しそうだ。
それを見た俺たちは慌てて席を立ち2人を追いかける。
しかし、後輩のその姿には全く覇気が感じられない。

これなら病院の待合室の方が活気があるだろう。

そして辺りが暗くなった頃に2人は腕を組んだままホテルの方へと向かっていく。
遂に2人は今まさにホテルに入ろうとしている。
特攻を仕掛けるチャンスは今しかない!!後輩にそう告げると後輩は決意を秘めた目で

『突貫します。俺の生き様、見といて下さい。』

と言った。その決意は俺にも伝わってきたから黙って深く頷いた。

決して面白い物が見れそうだなんて思ってない。

この時には既に後輩の顔に迷いは無い。彼は目の前に聳える真実と闘う戦士となった。
彼の目からは決意が溢れ、妙に落ち着いた感じで俺にこう告げた。

『――覚悟を決めました。』

彼は両手で自分の顔を叩き気合を入れて叫びながら彼女の元へ走って行った。











後輩『死して屍拾う物なしぃぃぃぃぃ!!!!』

『覚悟ってそっちの覚悟かよ!!』











彼は相手の男に飛び掛り押し倒し馬乗りになった。
普段は絶対に声を荒げたりしない奴が大声で叫んでいる。
それだけを見ても彼がいかに本気だったのかが窺える。

後輩『お前、彼女が俺の恋人って知ってるのに何やってんだよ!?』

後輩を押しのけ相手の男が立ち上がる。
男は服に付いた砂を払いながら後輩に語りかける。

相手『別にちょっとくらいいいだろ?』
後輩『良いことあるか!!』
相手『俺と彼女が誰と付き合おうが関係ないだろ?』
後輩『関係ないことあるか!!俺は恋人だろ!!』
相手『そんな事言うけどな、誘ってきたのは彼女だからな!!』










gameover.jpg










その一方で後ろで事の顛末を見守る俺↓










人間って面白っ










その瞬間、時間が止まったかのように思えた。
後輩が泣きそうな顔で彼女を見ている。彼女は目を合わせようとしない。
そして空白の時間が目の前をゆっくりと過ぎ去ろうとしている。
誰も喋らず、動く事すら許されない、そんな感覚に襲われる。
そして、ゆっくりと彼女が口を開く。

彼女『別に良いじゃん、浮気したって。』
後輩『何で・・・・何でこんな事を・・・・』
彼女『恋愛は自由だよ!?私が誰と付き合ったって自由じゃん!!』
後輩『・・・・』
彼女『アルベルトさんに言われた時はたまたまフリーだったからOKしたけど』
後輩『じゃあ何で今まで・・・・』
彼女『だって○○くん(相手の男の事)と話すきっかけになったし。』
後輩『早く行ってくれよそう言うのは・・・・』
彼女『今時誰でも浮気してるよ?って言うか何マジになってんの?』

後輩は糸が切れた人形の様に全く動かない。
彼女と相手の男は腕を組み何処かへ歩いて行った。
俺は後輩を連れて家に帰った。帰りの電車の中でも全く喋ることは無かった。
俺が先輩だったら気の利いた言葉でも言ってやれるのだが生憎俺は先輩じゃない。
しかしどこまでも俺と同じ運命を辿るコイツを何とかしてやろうと携帯を手に取った。
そして先輩に事のあらましを書いたメールを送った。
次の日、先輩からのメールがあった。何とかする、任せろと言っていた。
先輩は頭は悪いが落ち込んでる奴を無視出来るほど無神経じゃない。
ここは先輩に任せておけば大丈夫だろう。
そう思った俺は携帯のアドレス帳の中から友人妹(通称女王様)を呼び出す。
事情を説明し、後輩の無念を晴らすための計画を練りだしたがそれはまた別の話。
数日後、後輩からメールが来た。

件名:無題
本文:スキッドロウのI Remember Youが身に沁みます。

どこまでも不運な奴だ。
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この記事のコメント
酒でも奢ってあげなされ
2007-03-03 Sat 23:53 | URL | 某k #k5zPu.aM[ 編集] | top↑
後輩の方、今は元気になったのでしょうか?
ショックだろうけど、縁がなかったと思って、次の恋にトライ出来ればいいのですが・・。
後輩の方は探偵業に向いてそうですね。尾行も上手だし。
音楽のセンスもいいので、きっとセンスのいい彼女を見つけられると思います。




2007-03-04 Sun 07:16 | URL | 砂肝 #NkOZRVVI[ 編集] | top↑
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007-03-09 Fri 01:38 | | #[ 編集] | top↑
>某kさん
言われるがままにお酒を飲ませました。
すると彼は怒りに任せて暴れ始めました。
彼は怒り上戸だったようです。

>砂肝さん
彼は今ではそれなりに元気に生活してますよ。
それにすでに次の恋にトライしていますよ。
相手はゲームのキャラですけどね。
>後輩の方は探偵業に向いてそうですね。尾行も上手だし。
彼の場合は影が薄いとも言いますね。
2007-03-10 Sat 02:39 | URL | アルベルト #-[ 編集] | top↑
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007-03-21 Wed 02:09 | | #[ 編集] | top↑
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